殻 [雑感]
ふと、夢に溺れている隙間に、滑り込む言葉って、痛いくらいに突き刺さる言葉で。
「自分はこうだから」 決め付けたときに可能性が終わる。
そんな言葉を目の前に突きつけられて、小説の一文なのに、それはそれはしっかり心を抉って。
泣きたくなるくらいに痛いのに、認めたくなくて零すのを堪える自分がいた。
嗚呼、なんか今わかったかも。
身近に「自分の殻に閉じこもってるからね」とアタシに向けて宛てる人がいる。
ずっと、わからなかった。
職場の環境が精神的に変わって、関わる人も違う面からのアプローチになり、それはそれで新しく足を踏み入れたつもりだった。今までに捉われてないよ、希うことはあるけれど、それでも今はこの途を進まないといけないんでしょう?そうやって、自分では、少しだけ変わったつもりでいた。
だから、理解できなかったんだ。
「ねぇ、アタシのどこが殻に閉じこもった侭だって言うの?」
改めて言葉にしたことは無いけど、きっとその人にはそれが伝わっていたはずで。
そして、見知らぬ作者の言葉に抉られて、現実を見せられる。
こういうことだったのか、って。
あまりにそれはストンと落ちた様に、心にカランと音をたてた気がした。
「でも」、に続く言葉言い訳。
それでも、やっぱり難しいことで。
殻を破るなんて、ねぇ、どうやるの?
殻に覆われたままだという現実は、今、知った。理解、できた。
次は、それを破る方法。どうしたら、いいんだろう?
手探り、この手に手繰り寄せること、できるのかな。
思いがけない、手負い。
と、いうよりは、今まで負っていた傷に漸く気づいた?
垂れ流しの血液を、救う方法を見つけるまで、あとどれだけ時間がかかるかな。
焦っても見つからないんだろうけど、それでも早く、と思う、夜。
外の雨音が、すごくクリアに聴こえました。
2010-05-26 23:56
nice!(0)